フロアガイド
1F解説動画
- ロンドンタクシー / ブラックキャブ
- シャーロック・ホームズ公式グッズ
- ロンドンスーベニア / お土産
- テレフォンボックス
- 受付・チケットカウンター
- 階段
2F解説動画
- シルバーの変遷
- ジェントルマンズアイテム
- ハープ
3F解説動画
- エントランス
- リビング
- ベッドルーム
- 書斎
- 階段
- 初版本コーナー
4F解説動画
- 英国御用達ピアノ
- 蓄音機
- 暖炉
- ヴィクトリア女王
- 立礼式の茶室
- 掛け軸と見立てた窓
BAMエントランスではヴィンテージのロンドンタクシーがお出迎えする。通称をブラックキャブといい、館長のコレクションのひとつ。各年代を揃えて、今では10台を保有する日本一のブラックキャブコレクターです。
シャーロック・ホームズ博物館/ロンドンの公式グッズを鎌倉でゲット!
直輸入のホームズグッズはロンドンで販売されているそのままなので、ちょっとした英国旅行気分に浸れること間違いなし!オリジナル鹿撃ち帽やインバネスコートを着てパイプと虫眼鏡を持ったテディベアは、ホームズファンにはたまらないでしょう。
ミュージアムショップで英国直輸入の博物館グッズを手に入れるチャンス!
ロンドンで人気の時計台ビックベンやテレフォンボックス、ロンドンバスをモチーフにしたお土産はもちろん、イギリスの博物館から直輸入されたレアなオリジナルグッズが並びます。また、隈研吾氏によるBAMデッサン画をモチーフにしたオリジナルティーカップなども購入可能。
ロンドンを象徴する真っ赤なテレフォンボックスが英国からやってきました!ロンドンタクシーのブラックと電話ボックスのレッドが説妙のコンビネーションで並ぶ姿を是非、ご覧ください。
グランドフロアに入ると正面に鎮座するのはただのチケットカウンターではなく、英国のパブで使われていたアンティークカウンター。どっしりとした無垢のオーク材が使われており、足元に入る彫刻も注目です。オンラインチケットを購入すればこちらのチケットカウンターでスムーズに入館できます。
BAM鎌倉のグランドフロアから階段を登ると見えてくるのは、躯体が現しになった構造体の壁面を埋め尽くすように飾られた英国アンティーク風景画です。これら100年以上前の無銘の絵画には、イングランド、スコットランド、ウェールズなど、その土地の特徴をとらえた風景が描かれ、その時代の額装が施されています。BAMの階段を登りながら英国の各地の特徴をじっくりご覧になり、ご自分の好きな風景を探してみてはいかがでしょうか。かつて英国のカントリーサイドを訪れた方は懐かしく感じ、これから訪れる方には心強い旅のガイドになることでしょう。
セカンドフロアは、ジョージアン時代、ビクトリア時代、そしてエドワーディアン時代に続くシルバーで彩られています。壁一面のキャビネットにはティーポット、ビスケットウォーマー、ティーケトルなど、当時の華やかな暮らしが伺える装飾がキャンドルの灯に照らされて美しく輝いています。
セカンドフロアを入った左手の重厚なアイアンの扉の陰にある小さな小部屋には、ジェントルマンのためのアイテム。レザーのアンティークトランク、近衛兵の赤い上着に熊の毛皮の帽子、王室御用達の靴メーカーであるジョン・ロブの木型、トップハットなどが展示されています。
200年前のジョージアン時代に制作されたブラック&ゴールドの英国製ハープ。足元の彫刻にはライオンが鎮座する。18世紀末にフランス革命から英国に逃れてきたセバスチャン・エラールの工房で作られた可能性のある貴重品。
3Fフロアはシャーロック・ホームズの部屋が再現されています。一歩足を踏み入れるとヴィクトリア時代のドアに221Bのマークとドアノッカー、その壁には、当時使われていたベーカーストリートの本物のロードサインがあります。
ホームズの世界観を感じさせるワインレッドの壁とヴィクトリア時代の暖炉。正面には依頼人を招き入れる肘掛椅子があり、ホームズ物語に登場するひょうたん型のガソジン(ソーダ水製造機)、アンティーク顕微鏡や理化学機器が当時そのままに再現されています。
ホームズ物語の寝室をイメージされてコーディネートされた小さな部屋には、小ぶりのビクトリア時代のアイアンのベット。100年前の木製の椅子型トイレなどが展示されています。
リビングの奥に見える書斎には、100年前のオイルランプが置かれたレザーの机。アンティークチェアに座ったホームズが拡大鏡を片手に何やら熱心に調べている様子が再現されています。
アンティークの階段下には馬毛を使ったアンティーク木馬がひっそりと展示されています。その奥には、ホームズ物語に登場するキャラクターを連想させる本物のヴィクトリア時代のドレスをまとった女性が窓を見つめ立ちすくんでいます。
シャーロック・ホームズ物語は短編56編、長編4編があり、1887年から1927年にかけて発表されました。実はシャーロック・ホームズは、発売当初はなかなか売れませんでしたが、月刊誌ストランド・マガジンで連載されるとブレイクし、単行本になりました。BAM鎌倉では、『シャーロック・ホームズの冒険』をはじめ、『シャーロック・ホームズの帰還』、長編小説『バスカヴィル家の犬』、『恐怖の谷』などの初版本を展示しています。
王室御用達ピアノであるジョン・ブロードウッド・サン「John broad wood & sons」は、1728年、チェンバロの工房が作られ、1774年から200年以上、ピアノを作り続けてきたイギリス屈指のピアノメーカーである。ベートーベンやリスト、ショパン等、名立たる作曲家達がブロードウッドのピアノで曲を奏でてきた。ジョン・ブロードウッド・サンは、装飾は細部にまでこだわり、ローズウッドやマホガニー、ウォールナットなどの高級木材を用いて作られた芸術品となっている。
BAMコレクションの目玉である超大型の蓄音機は、2021年にテレビ東京の「開運!なんでも鑑定団」にて館長が購入したものです。一際目を引く巨大なラッパ。開口部の直径は 93cm。正式名称は「エキスパート・シニア with オール・レンジ・ホーン」。1935 年イギリス製。
本機を製作したエキスパート社は、1930 年にイギリス人のエリス・マイケル・ギンによってロンドンに設立されたハンドメイド蓄音機メーカーであり、蓄音機のロールスロイスとも言われています。
BAMの4階フロアに設置された巨大な暖炉は、ロンドンのケンジントンの邸宅から出たヴィクトリア時代のオークの美しいコラムとパネルがセットになった貴重なものです。このマントルピースから醸し出される美しいパティナ(古艶)は一見の価値があります。
ヴィクトリア女王が即位(1837年)す ると、産業革命の波に乗った英国は、歴史の中で最も栄えた大英帝国として君臨することとなります。その女王の肖像画をモチーフにしたステンドグラスがエリザベスI世と対になってBAM4階フロアに展示されています。
英国スコットランドのV&Aダンディにあるメインの展示は日本の影響を受けた建築家チャールズ・レニー・マッキントッシュが考えたティールームです。それと対峙するように、V&Aダンディの建築デザインを手がけた隈研吾の考える立礼式の茶室が制作されました。その中で使われるテーブルには英国アンティークを用いることで日本と英国、そして新旧の融合を計ったのです。BAM鎌倉の建築前、この土地の発掘調査をおこなったところ、鎌倉時代のものと思われる木材が出土し、この掘り起こされた家屋の土台材であった根太を壁の装飾に用いたのです。また、この土地から掘り起こした土を和紙に漉き込み壁紙に使いました。そして、床材には英国のプランタジネット朝(1154~1399)から続く歴史のあるグリーンドラゴンホテルで使用されていたオークの床板 が使われています。日本で言えば、ちょうど鎌倉時代なのです。
隈研吾氏デザインした茶室には鶴岡八幡宮寄りに、掛け軸に見立てた窓を施しています。借景とでもいうのでしょうか。この茶室からはいつでも鶴岡八幡宮が見渡せ、三の鳥居の朱色が鮮やかに映える。かつて、イギリス発祥のナショナルトラスト運動が日本の自然を守ったという歴史的な鶴岡八幡宮の裏山(御谷)も望めます。この窓が、英国と鎌倉を結びつけているかたちになりました。